武庫


万葉集
1141
武庫川の 水脈(みを)を速みと 赤駒の あがく激(たぎち)に 濡れにけるかも
武庫河 水急 赤駒 足何久激 沾祁流鴨


岩波書店 新日本古典文学大系 萬葉集二  P129 脚注
第2句の原文、非仙覚本は「水急」、
西本願寺本など仙覚本は句末に「」の字がある。

おうふう 萬葉集
武庫河 水 赤駒 足何久激 沾祁流鴨


1142
をし 幸く吉けむと 石走る 垂水の水を むすびて飲みつ
命 幸久吉 石流 垂水水乎 結飲都


同上
「此歌は名水を飲めば無病なりという俗信によれるなり。 今も残れる俗信なり」 と『新考』 に言う。



私見
「嘉」 「命」 の字より、この場所は不老長寿の島である蓋井島である。
蓋井島の北側にヒゼンマユミ群落がある。

徳島新聞  2011年11月15日 報道
「 環境省のレッドデータブックで絶滅危惧Ⅰ類に指定されているニシキギ科の希少植物ヒゼンマユミの実に、がん細胞の増殖を抑える効果があることが、徳島文理大学の橋本敏弘教授(生薬学) らのグループの研究で分かった。 」


神功皇后が武器を隠したと伝える洞窟は
  蓋井島の洞窟
  吉見古宿の洞窟
の2か所である。
武器を隠した洞窟 ⇒ 武庫


山口県風土誌  蓋井島  P425
古伝の説に云、神功皇后異国を退治たまひ、筑紫より豊浦宮にうつらせ給ひし時、此島にかりそめに上らせ給ふ。 故砂頭の岩に御幕の紋、馬の蹄の痕など猶鮮かに見ゆると方俗に云へり。
神后兵具を納め給ひたる処とて、奇妙の巌窟ありとかやと見えたり。