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zoom RSS 大避神社  祭神 秦河勝

<<   作成日時 : 2010/08/27 18:36   >>

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山口県長門市油谷町向津具の大避神社について

『大津郡志』 P115〜117  より

久津魚市場の後方海岸によったところにある。
一寸変はった建物で一見大師堂かと思はれる社殿である。

この神社は、播州坂越浦の漁人が昔、七八人ばかりこの村に来住し、
神霊を坂越村の大避神社から奉じてここに祭ったもので、
疱瘡避けの神様と伝へられる。

それが神社整理の時に解除されて、本郷の天満宮に合併された。
大避神社は神社の模様が坂越のそれと似てゐる。 実は機業の神である。
「大避大明神通俗略縁記」 によると、当社の祭神は人皇30代欽明天皇以来、六朝の帝につかへた秦河勝の神霊といふ。

欽明天皇の26年7月8日の夜、天皇の夢に一人の神人があらはれて、
「 我は秦の政皇帝である。
つねに日本を慕ひ今日に至ったが、時至らず空しくすごした。
願はくば天皇の御国に来て朝臣となり、国家のために忠を盡したい。
また我に一人の臣あり、名を斯(し)大臣といふ。
彼は先達ってこの国に来てゐるが、今天皇の寵臣馬子宿祢がそれである 」
といった。

夢がさめた折しも大雨沛然として降り、七日の間雨やまず、大洪水が出て三諸の丘の片がわが崩れ、泊瀬川はことに夥(おびただ) しかった。
その時、川上から大きなかめが流れてきて三輪の社の前にとどまった。
里人が怪んで、その蓋をとらうとすると、中から嬰兒の泣声が聞えた
そこでこの由を天聴に達したので、天皇は有司に命じてかめをもってこさしめ、このかめを割ってみたところが、中から玉のやうないと願はしい幼子が現れた。
天皇はつくづく見給ひ、「これは正しく夢に見たところの政皇であらう」 と云はれ、秦といふ姓をたまひ、川より出たので河勝と名づけ、乳母をつけて養育させられた。
成長するにつれて才智の勝れ、文武の術をはじめ凡ての技芸に至るまで究め盡さぬものはなかった。 誠に稀代の智臣である。

その後34代推古天皇の15年2月9日、天神地祇を祭れよとの勅下り、
同月15日、聖徳太子及び大臣百僚をひきいて、あつく天神地祇を祀られたとき、河勝に命じて、66番の仮面を作らせ、一種の楽舞を興して、橘の内裏紫震殿の前でこの伎を行はせられた。 これより四海静謐、万民皷腹した。
聖徳太子はその時の神の字をくづして、これを(さる) 楽と名づけられた。
現今のいわゆる楽はこの秦氏より始まったのだといふ。

その後河勝は故あって摂津国難波浦に行って遊び、一つの小舟に乗り、風のまにまに行きて、播磨国坂越ノ浦に着いた。 里人あつまり見て、その風貌がつねの人と異なってゐるので、敬うてここにとどめた。 河勝死後、土人は祠をたてて祭り、これを大大明神と称した。

後年、正保2年、この地の大玉五良右衛門といふ者が、この御神体と、宝物として伝来の仮面と、鷺の笛とを守護して、長州大津郡久津湊に来て、小社を建て、御神体を奉じ、仮面、鷺の笛とともに鎮座させた。
はじめ河勝は坂ノ浦にゐた時分、疱瘡をひどく病ったが、この時が疱瘡流行のはじめで世人の死亡するものが多かった。

河勝は
「 この病の苦しみは我一人のみではない。
後世この病を煩ふ者には、我神となって誓って平癒させん 」
と言ったといふ。
この事を伝え聞き遠く或は近くより男女の来り、神助を請ひ願ふに、その験あらたなれば、歩みを運ぶものたへず、宝暦3年疱瘡守護神になった由上聞に達し、藩公の御信仰厚く、のちのちまでも御祈祷せよとまで仰せつけられたといふ。


私見
略縁記の皇帝は皇帝の誤りか。 蘇我馬子の時代だから皇帝か。

大臣は神功紀の摩宿禰と字が似る。 文庫書紀A172-8

ラインマーカーの部分
大津父  欽明紀 文庫書紀B234-3
山背国の紀郡の深草里
私見では豊田湖



『油谷町史』 P866 によれば、

大避神社  油谷町大字向津具下字久津在。 祭神 秦河勝

正保2年(1645) 播州赤穂郡坂越浦の大避大明神を、大玉五郎右衛門が供仕して久津に来て祀ったと伝えられている。 この時、坂越の蛭子(えびす) 大明神の鷺の笛も守護して奉持し、大避神社の宝物となっている。
当社は、祭神の秦河勝が疱瘡を患った故事により、疱瘡の守護神として信仰されていた。
久津にはこの時一緒に移り住んだ人達の子孫が現在している。


※平凡社の地名辞典 山口県巻 P62中  玖珂郡
玖珂盆地一帯には新羅から帰化した秦氏が栄えていたらしく・・・・・
とあり、倭国の東国だった玖珂郷。
参照 皇極紀 3年7月




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